海底二万里

海底二万里【上・下】

2013/05/30

なぜ海は人を惹きつけてやまないのだろうか。十五少年漂流記とともに少年時代に心を熱くたぎらせてくれた冒険小説。小学生の時に読んだ本は児童向けに翻訳されたバージョンだったと思うけど、確か上下巻に分かれていて、小学生が読むにはかなりのボリュームがあったのだが、夢中で読んで苦も無く読破した記憶があります。

このあたりの本がきっかけで読書が好きになり、その時のクラスで行われた読書競争みたいなのにも優勝したこともあります。2週間くらいの期間の間、掲示されたグラフに読んだページ数分のシールを貼っていき、その枚数を競い合ってました。あれは面白かったなぁ。

ノーチラス号で世界中の海を駆け巡るネモ船長。その船長に救われたアロナクス教授とその使用人コンセイユ、漁師のネッド・ランドは、船長とともに海の神秘を垣間見る。ネモ船長とノーチラス号の目的は?3人の運命は?暗い影を持つネモ船長の魅力、ヴェルヌが持つ独特の科学観、海底の魅力的な描写、冒険の数々、本当に熱い物語です。

無気味な暗さと海故の様々な恐怖、目を見張るほどの色彩の美しさをあわせもっているからこそ「海」というテーマは心惹かれるのかもしれません。

また、この文庫版は挿絵が素晴らしい。(原本の挿絵を完全収録しているらしい。)記憶の中の小学校の時に読んだ本の挿絵のままで感動的でした。繊細で海の暗さや神秘的な雰囲気を演出してくれます。表紙も上下巻並べると一つの絵になるというギミックが施されており、遊び心を感じます。

ほんとにいい本。これ大好き。

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